昭和を代表する 経済小説の開拓者 城山三郎 DIGITAL MUSEUM

人物を知る

城山三郎。
本名、杉浦英一。

組織と個人の関係から人間のあり方を問い続けた気骨の作家

1927年、名古屋市生まれ。
戦後企業という組織と個人の関係を通して人間の生き方を問い続けた気骨の作家。
青年期に軍国主義教育の影響を強く受け、徴兵猶予の理工系学生であるにもかかわらず、
海軍特別幹部練習生として入隊。
訓練中に終戦を迎えたが、その経験は彼の原点となる。
一橋大学卒業後、愛知学芸大学に奉職、景気論等を担当。
57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。
日本における経済小説の開拓者といわれる。
吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』、
『男子の本懐』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』『もう、きみには頼まない』他、
伝記小説、歴史小説も多く著している。
2007年3月永眠。

没後に発見された愛妻への遺稿『そうか、もう君はいないのか』と、
愛妻が倒れる前年から最晩年まで自らを励ますかのように綴られた手帳の記述をまとめた
『どうせ、あちらへは手ぶらで行く』は世代を超えたベストセラーとなった。

作品を知る

小説日本銀行

終戦直後の激動する時代を背景に、日本銀行と大蔵省との対立関係の中で、狂乱化したインフレを終息させようという理想に燃えた新入日銀マンが、その一途さ故にエリート・コースから蹴落されてゆく姿を、さまざまな視角から捉えて、巨大な機構の内実を浮彫りにする。日本の聖域に体当りした意欲長編。

  • 出版社:新潮社
  • 発売日:1971年10月

記憶に
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城山三郎の品々

城山三郎が遺したスケッチや生原稿、愛用の品。
そして作品にまつわる資料の数々。
その一部と、展示場所をご紹介します。

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